凛(りん)と華やかなマグノリアの花模様を、アートパネルのように大胆に配したコットン混のロングスカート。細い糸で繊細に表現された播州織のカットジャカードを、刷毛目風の播州織生地と組み合わせました。落ち着いたモノトーンと、すっきり上品なシルエットもお出かけにぴったりです。両サイドポケット付きで、前ウエストはすっきり、後ろウエストはゴム仕様。らくに脱ぎはきできます。
創業80年の藤井福織布さんは、播州織ジャカードを得意とする織物工場。経糸は多いほど織りにくいといわれる中、ほかでは見られない8,100本もの経糸を使用する2重ビーム織機を駆使し、カットジャカード生地を製造されています。意匠の美しさと生地としてのクオリティー、そして生産性のバランスを追求した織機を、織機メーカーさんとともに作り上げるところから取り組まれたという熱心さ。そんなジャカード織機で織り上げられた生地は、この後、模様のない部分にわたる糸をカットする工程へ。専用の機械へ繰り返し通すこと、なんと10回。職人さんが付きっきりで確認しながらカットが完成します。フリンジ状の毛足に引き立てられて、優雅な織柄が浮き出すよう。日常に小さな贅沢感をくれるカットジャカード生地は、こんな手間ひまから生まれているのです。