播州織は糸を先に染めて織る「先染め」が特徴。経糸と緯糸の色の重なりが生む豊かな彩りの美を、存分に楽しめる大判ショールです。古いレピア織機でゆるく、ゆっくり織り上げることでふんわり空気を含ませた、とびきりのやわらかさ。大きくても驚くほど軽やかで、首もとに巻くと存在感あるボリュームを楽しめます。
「いろいろな人を笑顔にする、一期一会のショールを作りたい」偶然出合った播州織に魅せられ、播州織の地元、西脇市へ移り住んだ玉木新雌さん。多彩な繊維機械を自ら抱え、先染め技法である播州織の特色を生かしたオリジナリティーあふれる糸で、tamaki niime の色彩豊かなショールを作られています。持ち前の探究心で機械を動かし、試しながらたどりついたやわらかな生地が、ショールの原点。「こんなものを織ってみたい!という気持ちを大切に、職人みんなが研究し、挑戦を続けています。自己満足的な探求でなく、いろいろな人に喜んでもらいたい」と玉木さん。今後は綿花の無農薬栽培で糸から作りたいと挑戦中。さらに残糸やはぎれも活用する、循環するものづくりに取り組んでおられます。「巻くといちばん美しさのある〈大判ショール〉は、tamaki niimeの最初のアイテム。老若男女問わずおすすめでき、自分はもちろん、大切な人に胸を張ってプレゼントできるものです。すべて一点ものを作りたいのですが、お客さまにとって好みでないものが届くことがないよう、今回は色柄をそろえて作りました。どれも「これなら百年間使いたい」と思っていただける色柄です」。