おせちに欠かせない紅白かまぼこは、濃いめの味付けが多い料理のはし休めとして、お酒のあてとして、まさに名脇役。ふだんの食卓でも見かけるかまぼこがお行儀よく並べられる様子もお正月らしさを感じさせてくれます。
2026年のお正月は、別所かまぼこ店の迎春用かまぼこ、白・紅白・寿紅のセットはいかがでしょう? 味はどれも同じで、コリっとした弾力と歯ごたえのあとに、魚のうまみが口いっぱいに広がります。紅白と寿紅の赤色にはトマト果実から抽出されたトマト色素を使用しており、時間の経過とともに朱色系の紅色からピンク系の薄色になります。筆文字で「出雲神話」「寿」と描かれた和紙のラベルも日本的で、アメリカ人がアートとして額装されたこともあったそうですよ。
別所かまぼこ店の一番のこだわりは「不要なものは入れない」「詳細がわからないものは使わない」こと。たとえば、主原料にはニュージーランド籍の船上で獲れたてを加工したすり身と国産魚のすり身を使用しますが、結着剤であるリン酸塩(Na)は使いません。これは魚肉すり身の保水や弾力増強剤として一般的に使用されている食品添加物で、これがないと原料の良し悪しが製品に直接反映するため神経を使うそうです。それでも豆腐を固めるにがりのように、それがなければ作れないという添加物以外は使わないというポリシーで、使用する調味料の詳しい由来までも調べるという徹底ぶりを貫いています。
ほかにも、歯ごたえを出すために入れるでんぷんや調味料(アミノ酸等)は使用していません。原材料の由来もきちんとチェックし、つなぎの小麦粉や卵白なども使用しないので、新鮮な魚ならではのうまみを生かしたかまぼこの味を存分にかみしめていただけます。新年を迎えていただくものだからこそ、 材料やていねいな製造にこだわったかまぼこをぜひ味わってください。
◇別所かまぼこ店のこと◇
出雲大社のお膝元にある、昭和9年創業のかまぼこ店。「次世代を担う子どもたちにも安心して食べてほしい」という思いから、「必要のない添加物は使わない。持ち込まない。」「加工に必要な材料の仕様までチェックする」「工場内や製造機器の衛生に配慮」ことを徹底しています。結着剤のリン酸塩(Na)や調味料(アミノ酸等)は使わず、素材を生かしたかまぼこは、アメリカや台湾など海外でも注目されています。