読経とともにぽくぽくと鳴り響く木魚が、おうちで愛でられるクッションになりました。硬派な見た目から想像できないふわもち触感がたまらない、存在感も重厚感も満点の仕上がり。お寺にある大きい木魚から着想を得たビッグサイズです。デザイン監修は、現在は日本で唯一、寺院用の木魚を製造している「市川木魚製造所」。時代を超えて受け継がれる職人さんの技や、木魚の材料となる巨大なクスノキに宿るパワーを、そこはかとなく感じられそう。
木魚とは?
室町時代、寺院で大衆を集める合図として「木製の鳴り物」が用いられたことに起因する仏具。江戸時代初期に来日した、隠元禅師が伝えた「魚梆」が、木魚の原型だとも言われている。読経時に打ち鳴らすことでリズムを整えるほか、眠気覚ましの意味もあり、木魚が魚を模しているのは、「眠るときも目を閉じない魚は眠らない」と信じられていたことに由来する説も。 一身二頭の龍が向き合う「龍頭魚身」のデザインは、中国の故事「登竜門」にちなんだもの。龍がくわえている玉は煩悩を表し、木魚をたたくことで吐き出されるとも考えられています。
市川木魚製造所
木魚の国内製造の100%の愛知県尾張地方で、寺院専用の大きな木魚だけを専門に作り続けている。「市川木魚製造所」現在は、当主の市川 幸造さんが、三代目「玉斎」を継承されています。職人の手で、ていねいに作られる木魚は、木材の乾燥期間も入れて完成までに十年以上の歳月がかけられるそう。